安全・快適な自転車生活を!自転車の運転に適した手袋の選び方を解説

2021年12月1日

コロナ禍で様々な産業で売上が落ちる中、自転車産業では売上が増加しています。
帝国データバンクの調査では、2020年度の自転車販売は2100億円を超えて、過去最高を更新しています。
自転車が売れ続ける中で、自転車の安全についての議論が増えています。安全に自転車に乗るためのツールの一つとして重要な「手袋」の選び方について解説します。

1.コロナ禍が追い風となった自転車産業

コロナ禍で外出の自粛が進む中で、自転車が売れている理由は何でしょうか。
主な理由は下記の5つです。

(1)感染リスクの低い通勤・通学手段として
通勤・通学のときに感染するリスクを避けるために自転車を選択する人が増えています。
コロナウイルスの感染経路は、咳や会話による「飛沫感染」、ウイルスの付着したものに触れた手で口や目など粘膜を触ることによる「接触感染」、喚起の悪い環境での「空気感染」が主なものです。
首都圏を中心に主な通勤・通学手段に用いられる電車は、密が発生しやすく感染率の高い乗り物といえ、感染を避けるために自転車に注目が集まっています。

(2)感染を避けられるレクリエーションとして
通勤・通学と同じ理由で、感染を避けながら楽しめるレクリエーションとして自転車人気が高まっています。
自転車での走行は、屋外で行うレクリエーションにもなりますし、さらに個々で乗ることが多いので、人と人との距離を保ったまま楽しむことができます。

(3)電動自転車の低価格化
自転車への需要が増えるとともに、自転車産業へ参入する企業が増えることで自転車の低価格化も進んでいます。
例えば小売大手のドン・キホーテも2021年9月から電動折り畳み自転車を販売するなど、電動自転車の選択肢が増え、今まで高価格のため自転車の購入をためらっていた人も購入に踏み切る傾向にあります。

2.スポーツ・アウトドア用手袋の重要性

自転車の初心者が増える中で、安全に乗車するためにヘルメットの重要性が議論されることがあり、条例で義務化される県も増えています。
一方で、スポーツやアウトドア手袋の着用については議論されることが少ないですが、手袋は自転車を安全に乗るための大事なツールです。主な理由は以下の3つです。

(1)手が滑ることを防ぐ
自転車用手袋は滑り止めがついており、ハンドルから手が滑り落ちることを防いでくれます。
自転車に乗ると、汗や手の油でハンドルが滑ることがありますが、手袋を着用していれば手袋が水気を吸い取ってくれるので、滑ることを防いでくれます。
特に手が小さい人は、ブレーキレバーが滑ることを防ぐため、安全に自転車に乗ることができます。

(2)転倒時の安全対策
手袋を着用すれば、万一転倒したときの手指へのダメージを軽減できます。
自転車で転倒するとき、手をアスファルトの地面につくことになりますが、アスファルトの荒い路面は肌を傷つけます。
手袋を着用すれば、肌へのダメージは少なく、打ち身程度に抑えることができます。

(3)寒さ対策
冬の寒さへの対策としても手袋は有用です。
車と異なり、自転車は気温や風の影響を強く受けます。
対策として大事なことは素肌を晒さず、外気と肌の間にワンクッション置くことです。
寒さでかじかんだ手は、ハンドルやブレーキ操作を誤らせる要因になります。
手袋を着用することで、手指が寒さで動かなくなる危険性を避けられます。

(4)日焼け対策
手袋を着用することで日焼けを防ぐことができます。
自転車は車やバイクと比較して移動時間が長くなるので、日焼け対策をしなければ日焼けによる肌荒れや疲れが残ってしまいます。
高い通気性を持った手袋を使用すれば、日焼けを防ぎつつ、快適に自転車を楽しめます。

自転車に乗るときに手袋をつけるのは、スポーツタイプの自転車に乗る人が主だと考えられがちですが、もっと一般的な自転車でも着用すべきかもしれません。

3.自転車用手袋の選び方

自転車に乗るときに着用する手袋は、主に暑い時期に使用するものと、寒い時期に使用するものに分けられます。

(1)夏季など暑い時期の手袋
夏用の自転車手袋は、通気性の高いものを選択するとよいでしょう。
暑い季節に問題となるのが、手汗によるハンドルの滑りです。
吸水性能・速乾性能が高い生地・つくりのものを選ぶことで汗に悩まされず自転車に乗ることができます。

特に通気性を重視する場合は、指先が露出するフィンガーレスタイプを選択しましょう。
フィンガーレスの場合、スマートフォンの操作をしやすい利点もあります。一方で手袋に覆われていない部分が日光に晒されるので日焼けはしやすいといえます。日焼けを気にする場合は、一般的な手指全てを覆うタイプを購入しましょう。

(2)冬季など寒い時期の手袋
寒い季節は手袋本来の「防寒」性能を重視して、防寒・防風性能が高いものを選択しましょう。
外側は風が侵入しないよう堅牢なつくりのものを、内側は保温性が高いよう起毛タイプを選ぶと暖かく自転車に乗れます。
内側の素材に汗が染み込むことが気になる場合はインナーグローブを着用するとよいでしょう。

4.まとめ

通勤通学からレジャーに至るまで、様々な場面で自転車の利用が増えています。
一方で安全に自転車に乗るための準備や知識が不足している点も否めません。
自転車本体の点検、ヘルメットの着用は当然のこととして、手袋を着用することの重要性についての議論が必要です。

転倒しない運転のためにも、万一転倒したときのダメージを抑えるためにも、手袋の着用は自転車乗車の際に必須といえるでしょう。
装備を充実させて、安心・安全にサイクルライフを楽しみましょう。

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